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July 11, 2008

  すみれ亭句会報(34)−平成20年6月27日 於すみれ亭
 
 今回はゲスト2名のところ、都合により「河童」さんお一人となりましたが、意気投合、句会員皆様の厳正なる審査に見事?パスして即日入会決定。

    初句会このうれしさよ皆に迎えられ   河童

 デビュー投句は、7月例会からですが、一足お先のお披露目です。(連句が巻かれることとなり会員みんな右往左往と...)

 主宰総評にありますが、陶工「しろう」さんから、自作の「ぐい呑み」を、句会5周年記念として皆さんへ贈呈頂きました。杯が進みすぎるなどのうれしい悲鳴も上がっていますが、ありがとうございました。

倦鳥主宰総評
 会を重ねることすでに34回の定例句会、お陰さまでぶじ終了することができました。喜ばしい特筆事項がいくつかありました。「五周年記念しろう杯」を全員に頂戴いたしたこと、初参加の諏訪さんが即入会、さらには「河童」という俳号をきめられたことなどなどです。
 俳句の要素のひとつに「挨拶」ということがあります。挨拶の句があると「付け句」でお返しをいたします。さっそく頂いた河童さんの句を発句として今回寄せられた句を織り込み、連句(もどき)を巻いてみましょう。(幹事註:連句は、別原稿で発表いたします。)


主宰特選3句と講評

    蒼ざめた薔薇に出会ひし新宿駅    満紀子

 病んだ現代を象徴する斬新な一句である。
 新宿駅...一日に四百万人近い人々が乗り降りする世界一の規模を誇る。ありとあらゆる人々がすれちがい、知己と出会う確率は先ず零。そんな天文学的数字の雑踏で出会った「蒼いバラ」とは何だろう。オランダの青いばらではあるまい。白バラが蒼ざめているのか。花詞は「私は貴方にふさわしい」。
 今朝も次々通りすぎてゆく「蒼いバラの花たち」。それは心を病んだうら若い乙女たちなのであろうか。

    尼寺の昔を語るホトトギス         黄雀

 日本人にとって鶯が春を告げる鳥なら、時鳥(ホトトギス)は夏の到来を告げる鳥である。古来、人々はその初音を待ち望み、忍び音を聞いて胸をときめかし、農村ではその初音を聞いて田植えを始め、山芋を掘った。よく「トッキョキョカキョク」と聞きなされるが、伝説ほどその鳴声は美しくないものの、心やすまる鳥である。

    いづくには鳴きもしにけむほととぎす吾家の里に今日のみぞ鳴く   大伴家持 


 その昔尼寺であった某寺。一千年を経た現代も、往時をしのばすこの鳥は、毎年季節の到来を告げるのである。

    賢兄も愚弟も笑顔桜桃忌         しろう

 桜桃忌は言わずと知れた太宰治の忌日。
 昭和二十三年六月十三日、太宰は愛人山崎富栄と共に、玉川上水に入水自殺、週日、その遺体は見つからなかったという、遺作の「グッド・バイ」を残して。
 大文豪の命日で、現在も粛々と慕われている稀有な例である。
 社会的に地位のあった兄たちは早世し、身をもちくずしかけた自分だけが残った悔恨。 

 しろうさんの作品、「笑顔」でその暗い太宰の境涯が救われるのである。

主宰準特選3句と講評

    畦川に蛇飛込みし後知らず       マサコ

 わが国では、昆虫類のほかに、主に地表を這う種類や土中にひそむものをもっぱら虫と呼んだ。蛇ももちろん虫であり「長虫」、「マ虫」の別称がある。
 マサコさん、後知らずと言っているが、本当に無関心なのではない。夜になってもその長虫の行方が頭から離れない。その印象はそれだけに尋常ではなかったのである。平成の世も蛇の記憶は強い。

    生きたいと書かれし短歌枇杷届け   冬草
 大学卒業後、終始一貫して社会福祉関係に携わってこられた冬草さんの作品は、ときとして思いがけない重みをもってわれわれの胸に迫って来る。
 われわれは、かりそめにも「生きたい」などと認めた書簡や短歌に接する機会はない。そうした切羽詰った相手に「間違いなく枇杷よ、届いておくれ」という痛切な願いがひとしお心に響く。

    亀の子の水面の鼻面七つ八つ     弓人
          黄金の中山に、鶴と亀とは物語り、仙人童の密かに立ち聞けば、 
          殿は受領になりたまふ    (梁塵秘抄)
 浦島太郎をまつまでもなく、亀もまた日本人の古い友人。
 亀の子は、身体の割りに眼球が大きく、愛嬌がある。今、弓人さんのその亀の鼻面をクローズアップした、トリビアリズム(瑣末描写主義)である。鼻が七つ八つなら鼻腔は十四十六という判然とした俳諧がおかしい。

主宰「まとめ」 俳句で成功しにくいテーマ・・俳句は万能ではない
  @通俗的興味(三面記事なもの)
  A川柳的な洒落、皮肉など
  B理屈の世界(三段論法、原因結果的興味のもの)
  C世故、人情もの(お涙頂戴、美談、道場、教訓、警世など)
  Dイベントの報告
  E陳腐なもの(言い古されたもの、詠い古されたもの)

主宰詠

    義経はイケメンなりし夏木立       倦鳥

次回お知らせ: 7月例会=7月25日(金)、投句締切=18日、月幹事=西風さん 

          8月例会=8月29日(金)

                                         文責・弓人
<番外>ウエブ連句「河童歓迎」の巻き    すみれ亭

下の句のどこでも構いません、クリックすると普通サイズの字でお読みいただけます!

July 5, 2008

  すみれ亭句会報(33)−五月例会句会  5月23日、新宿「すみれ亭」
 
 若葉や初鰹を楽しむ時季から、うっとおしい梅雨の到来を目前にして、いつもの愉快な飲み仲間?の楽しい例会句会の報告です。次回句会にはお二人のお客様がある模様です。また句会員の輪が広がるかもしれません。大いに楽しみです。

倦鳥主宰総評
 五周年記念作品集編集の時期と平行して、一段と力の入った句会となりました。少しばかり句会の時間が足りないうらみがありますね。今回も粒揃いのラインナップであります。

主宰特選句と講評

     音たてて筍飯を食らひけり         博志
 筍飯は時節になると必ずと言ってもよいくらい食膳に登場する、和食のスターである。
 茶碗に盛って軽く散らされた山椒の葉のニ三片、日本に生まれてよかったなあとしみじみ思う。
 食卓のまわりで、それぞれに筍を齧る音。それだけですでに現代の俳諧である。さらに「食らう」とやや乱暴な措辞。おいしさと食のスピードまで連想されるうまい表現となりました。

     夏めくやワインカラーの似合ふきみ    智昭
 氏は、現役時代の手堅い仕事ぶりを思わせるかのような誠実な作風である。が、時として連衆をアッと言わせる、艶なる変化球を投じてくることがあり、それがまたすこぶる面白いのである。たとえば、「たはむれの恋人岬秋暑し」(19年9月)。その周期がまた到来した。
 掲句、詮索不要。時はふと汗ばむ感じの薄暑。さわやかな胸のときめきが若々しく、それにムッと参ったおのおの方もあったようだ。

     縁あればこの地に根づけ苗木植う
     夕櫻子の柔髪を洗ひけり          しろう
 申し分のないニ句である。
 縁あればの句。一句を貫くものは、人間界、自然界を問わず平安を念じる心である。氏の好むレクイエムの終楽章の安らぎにも似、深い寓意が読み手の心を癒す。根づくか根付かないかは、運次第ということも、厳しいがまた事実である。
 「柔髪」(にこがみ)と読む。にこ「和・柔」体言に冠して「やわらかい」「こまかい」の意を表すと広辞苑。日常あまりお目にかかることのできる言葉ではない。
 偶然であろうが、私の師、細川加賀の句に
     芦の絮(わた)子の柔髪にやや寒し (昭32年作)
があり、久々に旧師にお会いするようで懐かしかった。
 嬰児の絹のような髪を洗うがごとく散りかかる夕桜。そこには、日本の伝統が脈々と生きづいているのである。

主宰準特選句と講評

     花の雪つもりつもりてまた積り      黄雀
 この句もまた長い日本の美しい伝統を引いている。
 またや見む交野(かたの)のみ野の桜狩り花の雪散る春のあけぼの(新古今集) 

 われわれは、何百年も雪のように降り積もる花を、飽くことなく眺めてきた。
     鶯も傘きていでよ花の雪          利休

     筍を掘り起こすてふ閻魔堂         弓人
 閻魔堂には氏が長年通っている弓道場がある。時節になると弓を引き絞りながらの話柄に、筍も登場するのであろう。張り詰めた空気と静寂のなかに低い声が流れる佳句である。
  
     暗闇祭しっぽふる犬法被着て       満紀子
 府中の大国魂神社の宵祭は耳にしたことがありますが、全国各地でも催されるのか。
 愉快にも法被を着せられた犬が、尾を振る様子を想像するだけでも心が浮き立つ。絵心に富む満紀子さんだけあってスケッチがさすがだと思う。

     蝌蚪の水をさなの顔の混み合ひて    マサコ
 難しい文字の蝌蚪(かと)はオタマジャクシのこと。水中ではおたまじゃくしが混み合い、水の上ではそれを覗き込む幼い子供たちの顔が込み合っているという二つの世界を活写して、面白い句となった。ちなみに蝌蚪とは古代中国の文字の一種。ねばった漆を使ったため、一点一角の頭が太く、おたまじゃくし状に見えたところから名づけられた。「蝌蚪」は七文字が二文字で済み、俳句にはうってつけの言葉である。

 主宰入選句
新茶汲む母の白寿の遠からず マサコ
五月雨や包丁の音聞ゐて寝る 雅子
葉隠れの青梅四つ如何にせむ 和代
揔(たら)の芽を隣にわけたし勿体なし 冬草
田植え歌聞えぬ畦道黙々と 西風
春時雨開港祝ふ踊りの輪 晶子

 主宰詠句
       金色の春蚊うれしき朝湯かな

 次回6月例会句会は27日(金)、いつもの時間と場所で催します。
 句集の編集も、黄雀編集長の頭の下がるご尽力と編集委員の熱意でいよいよ第四コーナーを曲がり最後の追い込みに入りました。 お楽しみに。
                    文責・句会幹事弓人

July 5, 2008

  同志社東京38会・第8回懇話会開催報告
 
  開催月日:2008年6月3日(火) 13:30〜16:00
  場  所:同志社大学東京オフィス・セミナールーム
 今回の懇話会は過去最高の参加者となる34人もの出席を得て、開催されました。諏訪さん、磯田さんお2人の講師のお話の内容と相俟って大盛会となりました。
 また懇話会の散会後は、一杯盃をかたむけたり、お茶会を持ったりして、更に懇親を深めた方々もおられた様でした。
 次回の第9回は10月下旬〜11月に開催の予定ですが、講師を務めていただく方を募集しております。持ち時間40〜50分で、これまでの経験とか趣味、あるいは時局に対する意見等々、テーマは自由です。
 これまで懇話会に出席されていなかった方も含めて、奮って応募して下さい。
   ご連絡先・・・奥山 博司 Email:woxingaoshan@cnc.jp
           TEL&FAX:043−253−0460
[講演概要]
1. 諏訪順一氏 『私とアジア』
(1)  繊維メーカーに就職したが海外勤務が長く、中でもマレーシア、シンガポール、インドネシア等アジア諸国が長かったが、そこでの会社生活のなかで経験したことのうち、強い印象を受けたものとして、
・シンガポールでタクシーの乗車拒否に合ったこと。
戦争中に親が日本人に殺されたという運転手であったためであるが、 いまだに日本人に厳しい見方をしている人が、アジアには存在する ということを再認識。
・マレーシアの工場勤務時代には、現地従業員(女性)に「バカヤロー」という言葉を浴びせて大騒動になったこと。
倫理観のしっかりした、潔癖性の強い国柄のマレーシアでは、日本人が感じるよりも数倍も屈辱的な言葉で、土地柄を弁えて言葉は使わなければいけないことを痛感。
・インドネシアのジャカルタにある旧オランダ総督邸の「半地下」の構造物が、統治時代に罪人を繋いでおくためのスペースであったと知り、オランダの植民地統治のやり方のヒドサを感じたこと。
・それとは対称的に、同じ統治者でもマレー半島においてイギリス人は尊敬されていて、イギリスの統治のやり方の巧さに感心。
(2)  これらの経験から、日本(人)の国際化を考えるとき次の点が重要だと思っている。
・アジアとの協調の道を選ぶしかないことを、日本人はもっと認識する必要がある。
・国際化とは相手を理解、尊重したうえで、こちらの主張もハッキリと言うことであるが、そのためにも日本の伝統、習慣、文化、技術等をよく勉強し自信をもって伝えることが大切である。
・今も多くのアジアの人々と付き合っているが、こういう小さい交流が、いずれは大きな国際化に繋がっていくものと考えている。
(3)  会社勤務も終えて、これからの充実した人生を送っていくためには、これまで歩んできた経験を活かして、更に何かを勉強していくことも大事だと考えている。予ねてより興味のあったインド(英領インド)に関して勉強を始めている。
 また、一度しかない人生であるので、自分らしく、自分に正直に、かつ自分に誇りをもって生きていきたいという思いをこめて自分自身についての本も書いてみたいと思っている。
2. 磯田 昇氏 『阪神大震災が人を変えた』
(1)  兵庫県西宮市の夙川に住んでいたとき阪神大震災に被災。まさに「阿鼻叫喚の世界からの生還」を果たしたが、この大震災でいろいろの思い出が残る大切な家屋、家具類を失ったのと引きかえに、いままでともすれば忘れがちとなっていた“家族の絆”、“人間の絆”の大切さを手にすることができた。それは
・乏しい食料、水、衣類を見ず知らずの他人と分かち合う互譲の気持をほとんどの被災者が持ち合わせていたこと。
・見知らぬ人の遺体にただひたすらに合掌し、共に涙し、そして花も線香もないけれど精一杯の心のこもった野辺送りをする人々の姿があっちこっちで見られたこと。
等によって実感している。
(2)  被災後、大宮市に転居して会社勤務も続けたが、ふと、多くの人が亡くなったのに自分だけ安穏に暮らしていてよいのだろうかと、考えるようになった。これまでの人生の過ごし方が無為であったのではないかと反省させられ、これからの人生は以前にも増してより一層充実させなければいけないと思い、会社を早期退職してボランテイア活動に入ることになった。
(3)  活動の中心は主として南米での日本語教育活動である。
ブラジル・アマゾン流域の町であるベレーン(Belem)、トメアス(Tome-Acu)で日系2世、3世に対して日本語を教えているが、漢字の意味なども生徒が興味を引くような教え方を工夫して教えている。
(4) 彼らは身の回りに日本製品が溢れている生活をしているので、もっと 日本のことを知りたいという知識欲が旺盛であり、また彼らの生活からは日本の精神、日本(人)の心といったようなものを、教える側としてはもっともっと伝えていくことが、非常に大切なことであると感じさせられている。
(5) 当日はパワーポイントを使って、旅をしたなかで特に魅せられた所として、パナマ運河の凄さ、アマゾンのスケールの大きさ、アルゼンチン南部のパタゴニアの氷河等の紹介があった。
(6) その他のボランテイア活動としては、「阪神大震災 語り部ボランテイア」を続けており、また週2回、非常勤ではあるが大学の教壇にも立っている。これらの活動を通して今後の日本は例えば看護士や介護士といった仕事をする人の多くは、海外からやってくる人に頼らざるを得なくなると思う。こういう状況は社会のあちこちに現れてくる時代になるので、彼らと仲良くやっていく社会「多文化共生社会」に対応した生き方をとっていくことが大切だと思っている。
(記.世話人 奥山)
 

July 5, 2008

  春の「食べ歩き会」報告  2008年6月4日
 
 もう梅雨に入ったのか雨の日が続いていましたが、この日は曇天ながら時折薄日もさしたりして、お天気も何とか私たちを困らせない程度に持ちこたえてくれました。

 参加者は、男性5名女性10名。11時に新宿の小田急ハルク前に集合して、東郷青児美術館で「モーリス・ド・ヴラマンク展」を鑑賞。ヴラマンクは、強烈な色彩の対比と荒けずりな筆致を特徴とするフォービズム(野獣派)の画家と言われていますが、大胆で野性味のある画風はなかなか見ごたえがありました。初期から晩年までヴラマンクの作風の変遷の様子もよくわかり、皆熱心に鑑賞しておりました。

 12時半頃から、京王プラザホテル内の「五穀亭」で韓国料理のランチ。韓国といえばヨン様の国ですが、韓国料理は初めてという方も何人かおられました。幸い「五穀亭」の韓国料理はあまり辛くないので、辛いのは苦手な方たちも何とか大丈夫だったようです。ここでは、特に石焼ビビンバが美味しいと好評なのだとか。食事をしながら、「ウォーキング部会」担当の打越さんから、来春4月下旬の「北東北の桜を鑑賞する旅」のお話も出たりして、楽しいひとときを過ごしました。

 食後、希望者は東京の街を見渡せる45階のラウンジでお茶を飲みながらしばらくおしゃべりをして、解散しました。

 次回は、10月第二週目に「ウォーキング部会」との合同の企画を計画していますので、今回参加できなかった方もご都合をつけてぜひご参加ください。

            「食べ歩き会」担当  黒田満紀子

写真提供:久良木京子様  画像をクリックして大きな写真をお楽しみください

June 6, 2008

  「すみれ亭句会」報告(32)  H20.4.25 於すみれ亭
 
わがすみれ亭句会、過去の例からも見てどう言うわけか欠席投句の句に評価が高い傾向があるような気がします(無論、選句時にはどれが欠席投句か分かりませんが)。欠席の方は、肩の力みも抜けて佳句を投句されるのでしょうか。と、言うわけで今回欠席の雅子さん、互選最高点句2句と主宰準特選1句を物にされました。ご本人の後日の弁「無理しても出席すればよかった」とか。
[倦鳥主宰特選句と講評]
一席 明日は鋤くげんげ田子らの遊ぶ声 マサコ
 マサコさんの作品は、平安時代の歌謡集「梁塵秘抄」の素朴で哀切きわまりな調子を思い出させます。明日は鋤き返される紫雲英の花は刹那、子供の声は永遠、そのバランスの妙で申し分のない一句に仕上がりました。
二席 春の雨春雨となり慈雨となり 弓人
 春雨はをやみなく、いつまでもふりつゞくやうにする、三月をいふ。二月末よりも用る也。正月、二月はじめを春の雨と也。五月を五月雨といふ。(三冊子)
 慈雨の茲は子供を生み育てる心の意。弓人さんの句は春の雨と春雨を繰り返すことにより、しっとりと落ち着いた奥行きある句になりました。季語のリフレインは季重なりにはならず、逆に心に染み入るような効果を挙げます。下五は中止形とします。
三席 春蜥蜴汝のルーツは恐竜よ 西風
 トカゲは本来夏ですが、春とか青が付くと春先の「穴を出た」ばかりの鮮明さが連想されます。敢えてルーツ論を持ち出したおかしさ。おそらくは、「私のルーツはおサルさんだよ」と親しみを込めて呼びかけたであろう楽しさが何とも言えません。素材の大小、今昔の対比の妙もあるでしょう。心から俳句を楽しんでしまっているらしい西風さんがお見事です。
[主宰準特選句と講評]
散る桜ひとひらはぐれコップ酒 雅子
 この作品がおしとやかな雅子さんの手柄であることが知れた折の、一座のどよめきと感嘆 ..てっきり男性の作だと思わせておいてひらりと身をそらした趣が先ず面白さの一因。これだから俳句はたまりません。菩薩の腕の本格、春キャベツの生活感にも感心しました。打ち込みすぎてのお風邪だったのでは?
歌舞伎座の花見弁当外は雨 和代
 おそらく豪華絢爛たるお弁当は、当初お花見用であったのでしょうか。それが一転花の雨となりそれならばと歌舞伎座へ。まるで回り舞台のような変化。
  ・・小耳に聞いた音羽屋の、似ぬ声色で小ゆすりかたり、名さえ由縁の弁天小僧菊之助たア、おれがことさア・・チョンチョンチョン・・・
春の道強く生きると語る友 智昭
 私たちもひと年生かされてきて生、老、病、死、苦と果てしない災禍の中、色んなことがある訳ですが、場合によっては、言葉で慰めきれないこともあります。それでもその友である方は「強く生きる」と力強く一言。まことに身の引き締まる一句であります。
櫻湯に花びらのまた散りかかる しろう
 しろうさんにしてはいささか耽美的だという印象を受けました。通常ならそこでもう一歩の鋭い突っ込みが期待されるところです。
 「ありがたき」も、すこしご自分で納得し過ぎのうらみあり。
せせらぎの音の染まりし花菜かな 弓人
 作句には、「五感を動員して」と申しますが、この作品は、せせらぎの音という聴覚、花菜の黄色という視覚が印象的ですね。要は感覚をより単純化することでしょう。
曇りなる花の命を数へけり 博志
 おりからの花曇り。無数に咲き誇っているこの見事な花の命も、いつまでであろうか、といういわゆる世の中の無常迅速のことわりが胸を打ちます。
[主宰総評とまとめ]
遊びをせんとや生まれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声きけば
わが身さへこそゆるがるれ
(梁塵秘抄三七五)
@ 五七五の中の一字に注意・・特に「助詞」の扱い
くぐれば→くぐり、座敷で→座敷の、つがいが→「が」不要、控えし→「し」不要、まだあるかもしれませんが、散文との違いを確認しましょう。
A 本講座の仮名遣いにつきましては、句会報として整理する際には、原則旧かなとしております。
B 「俳句は万物に対する愛」だと思います。愛のない世界から詩は生まれません。
[主宰詠]
お花見や今生のいまどのあたり 倦鳥
=お知らせ=
次回五月例会句会は、23日(金)、すみれ亭。 当番幹事は、博志さんです。
文責:幹事弓人

June 6, 2008

  同志社東京38会・第11回懇親ゴルフ
 
  第11回ゴルフコンペを下記のように開催しましたので、ご報告いたします。
・開催日:2008年5月14日(水)
・コース: 筑波カントリークラブ
・参加者: 19人(今回は残念ながら女性の参加者はおられませんでした)
・競技結果: 優 勝  飯田禎彦氏 ネット75(グロス98)
準優勝  原 博司氏 ネット78(グロス84)
第3位  小原 謙氏 ネット79(グロス102)
べスグロ 原 博司氏 84(アウト42、イン42)

  当日は朝から生憎の天気で、午前中のラウンドは傘が手放せない状態でしたが、食後のバックナインは雨も上がって、それなりに楽しめました。

  ラウンド後は恒例のパーテイ、表彰式と優勝者・準優勝者・3位入賞者の挨拶等のあと、次回の幹事を飯田、池上両氏にお願いすることを決めました。

  なお、次回は10月下旬に開催の予定で、飯田氏を中心に正式日時、場所を選定中です。決まり次第、皆さんに通知があるとおもいます。また秋に元気に再会いたしましょう。

  当日の写真を掲載しますが、スタート前の全員写真は雨がひどくて写真どころではなかったため撮っていませんので、パーテイの時の写真となりました。 (記、奥山)

  下の画像をクリックして大きな写真をお楽しみください

May 6, 2008

  第7回東京38会スケッチ部会開催報告
 
           担当幹事:飯田禎彦 

 4月19日(土)東急池上線池上駅に集合、前日の雨にもかかわらず当日は風の強い曇り空のもと、住いが近くの大道さんも飛び入り参加で13名が桜の残っている池上本門寺をめざして出発。

 秀忠公建立の五重塔や本殿を中心に午前中は建物の構図を楽しみ、午後は八重桜満開の大森めぐみ教会をスケッチしました。教会には同志社大学卒の神父さんが3名もいらっしゃると伺い『三つ葉』第5号をお土産に持参し、御好意で教会内の敷地内でスケッチをさせていただき、雰囲気のある作品が仕上がりました。

 合評会はレストラン・モンベールで開催、7回目ともなりますと各自の個性が発揮されて、御自分の作品の説明には熱が入ってまいりました。

 できますれば、次回、東京38会の皆様にご覧いただける機会を持ちたいと考えております。

 参加者は、池上、池田、大道、岡田、加納、木村、久良木、黒田、杉山、中澤、中川、飯田夫妻の各氏でした。
 次回は、7月にお目にかかりましょう。
             写真提供:久良木さん

  下の画像をクリックして大きな写真をお楽しみください

May 6, 2008

  『昭和記念公園で桜を見ながら歩こう』
       38会ウオーキング部会報告
 
                   担当幹事:打越信貴

 平成20年4月3日(木)JR立川駅北口10時30分集合、女性中川さん以下3名、男性楠田さん以下8名計11名、天気は晴、絶好の花見日和となりました。中川さんの足の具合が思わしくない為久保木さんと2人は西立川駅より歩き、他は立川北口から歩き、『眺めのテラス』で合流決定。9人はあけぼの口よりみどり橋経由で入園、ふれあい橋を渡り水鳥の池脇の『眺めのテラス』で中川、久保木さんと合流、さくら橋を渡った南側桜林にシートを敷き基地設定、11時30分女性陣はパークトレインで周遊し、男性陣はウオーキングし12時30分基地に再集合することで出発。 国営昭和記念公園は約180万平方米≒54万坪あり広大な公園です。桜は9分咲きで満開に近い状態でした。 男性陣は桜花を愛でながら『みんなの原っぱ』を渡り『日本庭園』を周り『渓流広場』でチューリップの花を観賞しながら12時30分基地へ到着。 昼食はビール、お酒、ワイン等で頂き時も忘れる位楽しく歓談し15時頃解散しました。楽しい1日を過ごせありがとうございました。

 次回は秋に『食べ歩き会』と合同の企画をいたします。又来年4月下旬に北東北の桜を鑑賞する旅2泊3日を企画いたしますので多数ご参加されます様お願いいたします。

 今回ご参加の名簿11名順不同敬称略
         黒田、中川紀、久保木、楠田、東、河村、中川英、中澤、塗田、中村、打越

 写真提供:  左:塗田さん 右:河村さん
 画像をクリックして大きな写真をお楽しみください

後列左から 打越氏、黒田さん、久保木さん、中川さん
前列  中川氏、中村氏、東氏、楠田氏、河村氏、中澤氏

April 12, 2008

  「すみれ亭句会」報告(31)  H20.3.28 於:すみれ亭
 
 新入会マサコさんの初投句、準特選入選の華々しいデビュー、おめでとうございます。”課題”の上達もお忘れなく。

 黄砂が吹き荒れ、遥か万葉の時代に飛び戻され、子供の頃のちゃんばらごっこを懐かしみ、七十年の人生に感慨し、ほのかな味噌の香に再び現実へ引き戻され、浪花節でオチとなる一日でした。

倦鳥主宰総評
 俳句で詠むことのできる対照も範囲も限られているかもしれませんが、その小さな断片を繋ぎあわせるなら、ひとつの幸せが姿を現すのだと思います。どうか、そういう意味で、俳句は小さい存在ながら「本音」をぶっつけて下さい。

主宰特選句と講評

かな文字の雪降る嶺の万葉歌      黄雀
粒の大きな春の雪。天の想いをこめてあとからあとから降る雪は、まるでいろは歌の一文字ひともじのようにさまざまな形をしています。ひと粒ひと粒に春のメッセージが乗せられて。万葉仮名を思えばなおさらのこと。
    沫雪のほどろほどろに降り敷けば奈良の都し思ほゆるかも (大伴旅人)
黄雀さんが直接に句を触発されたのはあるかな文字展であったそうですが、見事に創造された一句はたちまち作者の手を離れ、現実を超えて時間、空間を自由に駆け回ることをご理解いただきたい。素晴らしい一句となりました。
雪晴や厨に味噌の香のすこし     しろう
雪の降り止んだ翌日は、快晴無風の日に恵まれる事が多い。ことのほか暖かでもある。世俗の雑音も吸収されたかのごとく静かであるが。そんな冬晴のある日、ふうっと漂ってきた味噌の香。
大豆の収穫を終えると農家では今でも自家用の味噌を搗く慣わし。大釜で豆を煮ることから始めるのだが、そんな匂いが黒光りする大きな根太にこびりついている、というのが通常の解。この句はしろうさんの仕組んだ大どんでん返しである。それは奥様の醸される味噌の香で場所も小金井のご自宅。驚きとともに一抹の羨望の念を禁じえません。
春一番黄砂にかすむ摩天楼     西風
隣国の砂漠化が進み、この春の東京の黄砂はかなりひどいものであった。掲句、新宿であろうか。どなたも目にされたと思うが、薄い黄土色のなかの高層ビルは墓碑にも似て、やや末世的である。氏はだがそこまで指摘せず、事実だけをスケッチしてみせたのだがかえって迫力がでました。
「黄砂も季語とちがうん?」という声が聞こえます。この場合は、単なる素材と解釈してよろしい。摩天楼の句では、これはニューヨークのことですが、摩天楼より新緑がパセリほど (鷹羽狩行)が聞こえています。西風氏の作品は充分この句に比肩しうると思いませんか?

準特選と講評

生かされて生きて七十風光る     智昭
一句の底からにじみ出てくる、人生への感謝の念。それを簡潔な言葉で表出した、その気持ちが全てであろう。「風光る」のなんと潔いことであろうか。 
春の宵湯船の中の浪花節       博志
作者が博志氏であることがわかると、また一段と面白く解釈されるのである。浪花節も久々だが、博志さんであればそれもお得意の英語かアラビア語か。演目は『アラブのヒロシ』。
ちゃんばらの刀は小枝草萌える    マサコ
今時ちゃんばらする子が珍しかったとおっしゃってましたが、われわれの過を含めて時代を超えたものが感じられる。「草萌える」でピタリと決まった。

主宰まとめ
  当句会には、元射撃部の方もおられるようですが、一句の主張を決めたらその目玉となる「キイ・ワード」の慎重な選定が必要です。それを実弾だとすればその実弾を打ち出す強力な薬莢が「季語」だと言えましょう。

主宰詠句
   蒙古風吾に倭寇の血のすこし     倦鳥

       次回句会:4月25日(金)17:30〜すみれ亭、をお楽しみに!
               投句締切:4月18日(金) 当月幹事、満紀子さんまで
                                                           以上  (文責:幹事弓人)

Mar. 12, 2008

  第六回「東京38会」総会”速報”
 
 3月8日(土)、霞が関ビル「東京會舘」で第六回「東京38会」総会を開催いたしました。

 出席者総数57名(内ゲスト3名)。総会議事の役員選出、決算・予算も原案通り承認されました。

 今回は女性会員の出席が過去最多の17名と、和らいだ雰囲気のうえに、懇親会の出し物が、フラダンス。女性会員2名とインストラクターによる華やかなショーに、会は一段と盛り上がりました。皆さん、満ち足りたお顔で、記念写真に収まり、無事盛会裏の内に閉会。

 次回、校友会「東京春の集い」や、第七回総会=3月8日(日)での再会を期し、帰途に就きました。

 校友会東京支部からはお祝い金を頂き、有難うございました。

 詳細報告は、後日改めて掲載させていただきますのでお楽しみ下さい。

 なお、会誌『三つ葉』5号が発刊され、総会出席者には配布されました。総会に出席されなたっか会員へは、後日送付お届けいたします。今回は、特別企画(1)「東京三八会を育んで」と題する座談会、(2)「黄金の七〇代を目前として」の会員の近況、抱負の誌上紹介、など盛り込んだ、さらに充実した「創刊5周年記念号」です。まだ、お手にされてない方は、お楽しみにお待ち下さい。

                  (速報文責:総務・窪川和雄)

Mar. 9, 2008

  第30回「すみれ亭句会」報告(2月29日、すみれ亭」
 
 早くも新年2回目、通算30回目の句会は、新入会員マサコさんを迎え、盛大な会となりました。すみれ亭句会員資格の重要なオサケ審査にパスされたマサコさん、”(お酒の)腕を上げるよう頑張ります”と頼もしい宣言でした。末恐るべし。

 会員数も13名と、何とも怪しげな句会に発展していますが、その実力のほどは倦鳥主宰のお墨付き。今回も皆さん、選句投票に悩み苦しんでおられました。でも、倦鳥主宰の「結び」、酒度の高い大変な辛口です。皆様ご精進を!

倦鳥主宰特選三句と講評:

手術なのと目を病む叔母へ春の雪 和代
 どちらかというと、雪片の大きな春の雪は、希望の象徴です。ひと粒降るごとに、まるで時間を刻むように暖かい季節が近づいてくるので、北国の人ならずとも明るい気持ちでいっぱいになります。
 和代さんのこの作品は、まず「手術なの」とさりげない言葉に息を呑む思いがします。ところが叔母さんは、目を患っておられる、その方がこの美しい春の雪をどの位愛でることができるのだろうか、という思いやりが一句の中心をなし、素晴らしい作品となりました。
凍土に足踏みしつつ待つオーロラ 晶子
 別の同時作にもあるように、零下五十度にもなるシベリヤでの、晶子さんの旅吟です。凍土といってもわが国のものとは、本質的に異なる訳ですが、季語としては立派に生かすことができます。
 確かにそんな世界では、分厚いコートを着て足踏みしても、震えが止らないのかもしれませんが、その間の事情がユーモラスにスケッチできて佳句となりました。地名にもたれていない点、旅吟の見本ということができると思います。
獅子頭脱げばピアスでありにけり しろう
 鞍馬天狗の角兵衛獅子はともかく、本物の獅子頭は十キロを超す重さだという。その獅子頭を自由自在に操って獅子舞を演ずるのはかなりの重労働で、矢張り男に限るのだろうかと疑問に思うのです。
 今、ひと踊り済み、やんやの喝采のなかで獅子頭を脱いだのは、なんとうら若いピアスの…乙女であった、というのはドラマの世界。むくつけきとまでは言わないまでも屈強の男性であったというところが、しろうさんの句のどんでん返しの世界。ピアスが鍵の言葉だと言えるでしょう。
入選八句と講評:
降る雪やあまた思い出積り行く 満紀子
 非常にオーソドックスなつくりで、俳句の骨格もしっかりした句が出来ました。その意味で、互選も高得点を得たのだと思います。惜しむらくは、やや厳しいかもしれませんが、想いの似通ったいわゆる「類想」の句が多々思い浮かび、その点で損をしたかもしれませんね。
家なき子迎へし施設ひなの膳 冬草
 お仕事がらみの貴重な、想いのこもった作品となりました。ひなの膳が、どなたの心にも染みわたることでしょう。「家なき子」言葉に普遍性があります。
父の手の皸(あかぎれ)想ふ蕎麦なりけり しろう
 皸、しろうさんらしくない感じでした。ですが、民話風で懐かしく面白い。
酌み交はす皺は勲章アンコウ鍋 智昭
 どなたか高齢の方と何かの酒か一杯酌み交わしておられる。額の深い皺は、幾星霜経た人生の勲章であることを発見。
春隣り脚立の上のおよび腰 博志
 および腰がすこぶる面白い効果をあげています。例えば、作者が蛍光灯でも取り替えているの図かもしれませんが、春近しの季語の効果で、もっとおかしく楽しい作業、たとえば曲芸か何かのような気がするのです。
寒鰤の大根に染む粗煮かな 弓人
 いわゆる鰤大根とあっては、呑み助はこたえられない。あの田舎風の飴色が、果てしない時間空間を超えて空想を生む。
雪の朝いい夢見てると返事あり 冬草
 独壇場の分野ですね。「今いい夢見てるのだから・・」との一言が心憎いところです。職務といいますか主義、主張のある句は強いと思いますよ。
故里の友また逝きて雪ぞ降る 智昭
  同級生かはたまた同窓生か。またひとり逝ってしまった。そしてとめどもない雪が。
  雪「が」降るではなくて「雪ぞ降る」の「ぞ」に深い嘆きが込められているのです。
 『俳句は美しい花鳥や日常の生活を詠む詩であるとはいえ、そうした句はあまりにも多く詠まれ過ぎてきた。今や、俳句もまた現代に生きる詩として、新しい世界を開拓しなければならない。俳句も新しい句を目指して磨きをかけない限りだんだんに錆びついていく』(『壷』主宰、金箱戈止夫)
 当句会も足掛け五年目、三十回を迎えるに当たり、そろそろと「主張」のようなものが必要かもしれない、他山のようなスクラップ俳句の山を築かないために。  倦鳥
主宰詠句
酔ひ早きバレンタインのひと日かな

次回お知らせ:
 三月例会句会は、3月28日(金)、17:30〜、すみれ亭
 投句3句の締切は20日(金)、3月幹事の満紀子さんまで
                                     文責・幹事弓人

Feb. 9, 2008

  同志社東京38会「スキー&温泉部会」の旅行開催報告
 
第3回の「スキー&温泉部会」旅行を下記内容で開催しました。

・開催日:2008年2月5日(火)〜7日(木)の2泊3日
・行き先:那須塩原方面
    スキー場は「ハンターマウンテン塩原」
    宿泊は「紀州鉄道那須塩原ホテル」
・参加者:13名(女性6名、男性7名)
このうち3人の女性は、遠路はるばる京都から参加された方々で、いずれも38年卒業の人達でした。
・東京から比較的近い場所であった為、スキー組(9人)は3日間スキーを堪能できたようです。温泉組はあちこちの立寄り湯巡りをしたり、すこし足を延ばして福島県下郷村の「大内宿」(江戸時代の宿場町の家並が残っている所)観光に行ったりして楽しみました。

《新規の参加者をお待ちしております》
 この会は年1回の開催で、毎年1月下旬〜2月に開催しております。
 新規参加者は大歓迎です。来年の開催では新しいメンバーをお迎えできることを期待しております。
 お問い合わせは、会の世話人をしている
          佐藤京子 TEL03-3700-9366 までお願いします。

  下の画像をクリックして大きな写真をお楽しみください

Jan. 25, 2008

  すみれ亭新年句会報告(29)  平成20年1月18日 於:清澄庭園「涼亭」
 
 ちょっとした手違いや交通機関の事故等もあり、定刻30分遅れて「清澄白河」駅を出発。「採荼庵」から仙台掘の「奥の細道」を歩いて、大川端の「芭蕉稲荷」「芭蕉庵旧蹟」へと、寒さ厳しい曇り空と川風に身をこごらせながら芭蕉翁の足跡をたどる深川散歩。時間切れともなり「博物館」はスキップして一路、熱ーい燗酒の待つ句会会場へ…

 清澄庭園の寒牡丹、福寿草、松の雪囲などを楽しんでから会場の「涼亭」で、今年一年の無事の船出を祝い、先ずは新年の乾杯。

 今回は趣向を凝らし、「袋回し」「当日吟行」「1月例会」に分けての句会。袋回しとは何ぞや、皆さん不安を抱えていましたが、お題の抽選でした。ほっとしたものの主題はなんと「恋」??? 袋回しの入選3句はすべて女性。男性にはチト難解だったのでは。

 全員集合の記念写真、句会の豪華ご膳、仙台堀の「奥の細道」、お楽しみ下さい。
 写真提供はしろうさん。みなさま、楽しい一日を有難うございました。

倦鳥主宰新年所感(抜粋)
 明けましておめでとうございます。当句会もお陰をもちまして、5年目に入ります。従来の古い形に囚われない、斬新な俳句を目指しましょう。これでもかこれでもかと、打ちかかって来てください。その過程で、すみれ亭の色彩が出せますならば、これ以上の幸せはありません。それから、古来の日本文芸に携わる者として、美しい日本語の研鑽に努力しましょう。

主宰総評と講評(抜粋)

 今回は年の始めの運試し、三部構成といたしましたが、いやぁ、珠玉の作品の山を築きましたね。大豊作でした。「袋回し」とは、あんな風な抽選の一種であります。「ダルマさんがころんだ」ではありませんが、唄いながら回す方法もあります。その面白さは、偶然引き当てた「お題」により、思いがけない、場合によっては自分でも思いつかなかった世界が展開するという点にあります。


(1)袋回しの部ーお題”恋”

一席   駆け落ちやあさり飯食み梅ほころぶ     和代
 申し分の無い一句となりました。あさり飯という味覚、梅という視覚両様が素晴らしい。私が、なかでも一番感銘したのは、あさり飯と、きちんと深川への挨拶がなされていることです。それにしても、火急の祭にも腹ごしらえを忘れぬ女性の強さ…
二席   片想ひ忘れてしまった鮑の味         晶子
 古来の箴言に賭けてそれを忘れてしまったとの諧謔。
三席   初恋の思ひ出誘ふ夾竹桃           雅子
 夾竹桃は何故か初恋の香り、清々しさで決まりました。

(2)当日嘱目の部

一席   初句会芭蕉の心に触れられず         西風
 芭蕉の作品は約二千句だと言われています。その全てが名句というわけでなく、玉石混交だと評する向きも。が350年後の現在、その心は学ぶべきもののひとつでしょう。深川の初句会なのに小事件あって、その心に触れ得なかったという口惜しさがにじみ出て佳句。常時、少しでも俳聖に近づきたいと願うのが俳人の心ですね。
二席   寒風に耐えて花咲く冬牡丹           満紀子
 あの白さは印象鮮明でした。人生の寓意も感じられます。
三席   雪もよひ芭蕉翁には傘もなし          しろう
 ものの哀れは優しさの心。その傘には芭蕉ならずとも。

(3)当日句会ー当季雑詠
   特選三句   数え日や矢道掃く手のふと止る       弓人
            幼な子の寝顔愛でつつ年明ける      満紀子
            除夜の鐘厨の音も止みにけり        しろう

 今年も残すところ幾日もなく、指で数えられるようになったという想い深い季語が数え日。通いつめた弓道場の矢道。暑い日も寒い日もよく耐えたなあという感慨 深く掃いているのだが、ふと手元を止める出来事が心を過ぎる。人生にはそんな事がよくある。
 昨年お孫さんにめぐまれたという作者。どうにもこうにも可愛くて仕方ない。相好を崩しておられる様子が彷彿とするのである。これ以上恵まれてお幸せな越年があろうか。 孫ではなく「幼な子」と表現された点も、作句上申し分ない。今年もこの調子で。
 真実は平凡の中にありとは、どなたかの言葉。大きなうねりをともなって変ろうとする大晦日の時間の流れの中で、より派手なドラマはいくつも見られよう。が、その中でもっとも地味でオーソドックスな瞬間を掴み取った氏の非凡さに脱帽。

   入選九句   脅されて作る料理の芹なずな       智昭
            初春や背筋伸ばして書道展        雅子
            寒雀歳はいくつと声をかけ         黄雀
            六地蔵赤い前垂れ初御空         和代
            訃報聞きあの日あの時京の暮      冬草
            解体の瓦礫の山にさす冬日        満紀子
            投函し一人飲む酒年の暮れ        智昭
            ねだる子に屠蘇のまねごと初笑い    博志
            身の丈に合わせて買ひし鏡餅       西風

主宰詠   北風にあらがふ母を支えけり     倦鳥

[お知らせ]
 二月句会:2月29日(金) すみれ亭
 投句締切:2月20日(水)、当番幹事智昭さんまで
                            文責:弓人

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Jan. 13, 2008

  すみれ亭句会報告(28)  平成19年12月21日
 
 平成19年の締めくくり忘年句会、色々とご予定が代わったりして全員の出席は、次回新年句会に持ち越しとなりました。が、例によって例の如く…
冒頭、月番幹事の晶子さん苦心のパソコンによる清記表が配布され選句に入るや否や、皆さんの悲鳴が彼方此方から聞こえました。「選句に困るウ!」
悩み、悩まされての一年間、お疲れ様でした。

倦鳥主宰の総評:
 本年はほぼ毎月一回の割合で、なんらかの形の句会を催してきました。先ず第一に毎回明るく楽しい句会であり、メンバーも未だ増えておりますこと、皆様のおかげであると心よりお礼申し上げます。併せて幹事の皆様のお骨折りに感謝いたす次第であります。
 何より、作品のレベルの高さと上達ぶりも、どこの句会にも負けないものと自負しており、皆様もその点は胸を張っていただきたい、と思います。

主宰特選句と講評:

    戸を繰りて一枚ごとの朝の寒        しろう
 原句「繰れば」と仮定的条件となっていますが、そこまで厳密に状況を描写しなくともよろしいでしょう。一枚ごとに時間の経過がある、雨戸の外の物理的条件も異なる、それが正確に表現されて、確たる一句となったのはさすがです。

    老犬や逝きてひととせ冬の庭        智昭
 その名は「三平」ということでしたが、愛犬が逝って一年、今も心の空洞は埋まることがありません。「この庭のあのあたりにのんびりと寝そべって表を眺めていたなあ」との感慨。冬の庭だからこそ心に残っています。

    破れたる鬼の面打つ初霰          しろう
 破れた鬼の面を打つ初霰。お面の赤と霰の白という色彩の対比。ぱらぱらと面を打つ乾いた音。視覚と聴覚の両面から、春の近い喜びが感じられます。

    群青に朱をぶちまけて柿たはは      弓人
 弓人さんのこの句も鮮烈な色彩の対比にあっと息を呑む思いでした。皆さんも同感だったのでしょう、互選の点数も最高でした。惜しむらくは、「たはは(たわわ)」はいささか言い過ぎだということ。あとで「柿実る」と直された由。それで正解ですね。
 副詞や形容詞は、一句を弱めることが多々あります。俳句は名刺仕立てが強いです。 


主宰詠一句:
    三寒の四温の母のもの忘れ        倦鳥



「平成20年新年句会」のお知らせ:
  1)1月18日(金)=東京都指定名所「清澄庭園」の「涼亭」
  2)集合=11時、大江戸線、半蔵門線の「清澄白河」駅A3出口
         芭蕉翁の遺跡を訪ねて、午後1時から句会を開始します。

ご不明な点などのお問い合わせは、幹事弓人まで。 k-yumihito@xf6.so-net.ne.jp

               文責幹事弓人

Dec. 22, 2007

  すみれ亭句会報告(27)  H.19.11.30
 
 久しぶりの句会員全員の出席のもと、改めて「西風」さん、「冬草」さんの俳名お披露目の乾杯を致しました。

 当番幹事しろうさんの手際のよさがたたったのか、あっという間に句会も終了。飲み足りなかった、との感想も…

倦鳥主宰の雑感:
 しろうさんは当初から弓人さんは途中からでしたが、今期に至り、黄雀、西風、冬草(以上敬称略)ときら星のごとく当句会は HAIKU NAME のご披露が続くこととなりました。本当に良かったと思います。
私(倦鳥)は、何より別名を名乗った瞬間から、もう1人の自己が見えて来、日常の次元とは多少異なった世界が詠めるようになると期待しております。陸続として、後続の方が現れるよう願っている次第です。

主宰特選3句と講評:

  孫来れば掃除も楽し秋祭り      雅子

 雅子さんのお人柄がにじみ出たような、素直この上ない作品となりました。お孫さんと会えるという喜びは、ふだんは面倒なお掃除も何のその。併せて、折から聞こえてくる秋祭りのお囃子。「着いたら屋台を回って綿菓子のひとつも…」もう今からそわそわと心が浮き立つのです。どうか今後もこのような楽しい作句を。

  六本木ビル屋上の花野かな     和代

 「秋の野に乱れて咲ける花の色の千種にものを思ふころかな(紀之貫之)」
実に「古今集」以来の言葉を平成の今生かす喜びは、広く詩人の妙味。目まぐるしい変貌を遂げる六本木界隈の、高層ビルの屋上に花野を発見した感動。まさに「不易流行」、その情景を形容詞も副詞もなしに詠んだところが典型的な俳句となりました。

  冥界にまた友が増へ菊かほる    満紀子

 だんだんと増えてきましたね。いかんともし難いことですが、満紀子さんのこの一句のユニークさは、冥界に軸足を置いた詠み方です。つまりこちらから逝ったのではなく、あちらで増えたという詠み方が面白い。ひとつ事象も見方を変えると個性的。
       #         #         #
 さて、今回の感想は、「秋って詠みにくいのかなあ」と言うことでありました。

主宰詠:
     
   大津絵の鬼焼き芋を売りゐたり   倦鳥    

            次回句会は、12月21日(金)、すみれ亭 17:30〜
                                        文責:弓人

Dec. 05, 2007

  38会第10回筑波CCゴルフコンペ開催報告
 
第10回の記念大会が19人の参加者のもと、下記により開催されました。
  ・日時  2007年11月22日(木)
  ・場所  筑波カントリークラブ
 成績結果は
優 勝 山本 作幸氏 81(グロス98)
準優勝 楠田 智昭氏 83(グロス91)
第3位 西裏  正氏 83(グロス94)

次回大会は山本 作幸氏、秋田 健太郎氏お二人の幹事で、2008年5月14日(水)に、今回と同じ筑波カントリークラブで開催の予定です。

Dec. 05, 2007

  38会第7回懇話会開催報告
 
 第7回の懇話会も多数(22人)の参加者を得て、下記により開催されました。

 今回もお2人の講師から、大変為になる、また非常に興味のわくお話をしていただき、大盛会でした。
 ・日時  2007年11月13日(火)  13:30〜16:00
 ・場所  同志社大学「東京オフィス・セミナールーム」
 ・講師  赤木 進、星崎貞雄の両氏

T赤木 進氏 『24枚のカルテ “徒然草”再読』
1. 徒然草は中学校あるいは高校で誰もが一度は習ったものであるが、当時はその精神等が何であるかはほとんど理解していなかったと思う。しかし徒然草の教えるところは現代の社会でも、いろいろの場所、場面で活かされている。
2. 年齢を重ねるにしたがって、物事をジックリと考えるようになって、徒然草をもう一度勉強し直してみる価値は大いにあると思う。徒然草は読む度に、人の生き方、物事の処し方、考え方といった面で新しい発見をすることができる。
3. 徒然草全250段から、赤木氏が今回は24段を取り上げ、これを6分類に分けてそれぞれの意味するところを解説していただいた。
[注]講演の標題“24枚のカルテ”について
38会=24ということで24段をとりあげ、それらが機嫌よく人生を送るためのカルテになれば、との思いで命名
@時間 19,137,155の各段
A生 131,150,151,188,189の各段
B老 7,74,152の各段
C死 41,93,112,140の各段
D楽 1,13,15の各段
E雑 52,92,98,113,211、序の各段
4. 各段についての赤木氏の解説を、一々ここでご紹介できないのは残念ですが、兼好法師が徒然草でいいたかった事は、次の3点ではなかったかと赤木氏は締められた。
@ もののあわれを感じ取らなければならない。
A 機嫌よく生きるには、常識にしばられていてはいけない。
B その日その日を大切にしなければならない。
U星崎貞雄氏 『馬のいろいろと馬術の世界』
1. 馬という動物は人よりはるかに優れた感覚機能(第六感のようなもの)を持っている。地球上の約4000種類の哺乳動物のうち、家畜化されたものは10種類程度にすぎないが、その中では最も人類の歴史に影響を与えた動物である。馬は定住性の強い動物で、乗用,輓用としての用途のほか、兵器、食用、娯楽そして権威の象徴としても使われてきた。
2. 馬の品種、タイプ
・軽 種 競馬、乗用に適している。代表品種としてサラブレッド、アラブ、アングロ・アラブが有名
・中間種 軽い馬車を引いてかなりの速さで走ったり、人を乗せたりするのに適している。代表品種はセル・フランセ、クオーター・ホース
・重 種 畑を耕したり、荷馬車を引くような力仕事に適している。代表品種はペルシュロン、ブルトン
なかでも現代馬種のルーツともいわれるアラブと、馬体の美しさが芸術品とも称されるサラブレッドが有名である。
毛色は馬を識別する最も基本的な方法で、栗毛、青毛(真っ黒い馬)、鹿毛、芦毛(白馬),粕毛、班毛がある。
3. 馬術について
馬術競技の様式にはブリテイッシュスタイルとウエスタンスタイルがあるが、広く普及しているのはブリテイッシュスタイルで、オリンピックや世界選手権の種目になっている。
さらにその種類は馬場馬術(優雅さを競う)、障害馬術(障害物を飛越する)、総合馬術(野外不整地を疾走する)、エンデユランス競技(耐久レース)がある。
馬術を楽しむには乗馬クラブで体験乗馬することからスタートするのが一般的である。
乗馬の経験は1鞍(45分)、2鞍(90分)・・・という単位で数えるが、普通1000鞍乗ると一人前といわれる。
日本にはかって西 竹一という世界に誇れる騎手がいた。この人は1932年の第10回オリンピック大会(ロスアンゼルス)の障害飛超競技で金メダルを獲得、10万人の大観衆で埋め尽くされた最終日のメインスタジアムに日章旗をあげた人である。

Nov. 11, 2007

  すみれ亭句会(26)報告 (平成19年10月26日)
 
 今回の句会は、満弘さん改め「西風」さんと悠紀子さん改め「冬草」さんの俳名お披露目。みんなで祝杯を挙げ、いつも以上に和気あいあいの句会を盛り上げることが出来ました。

 主宰が絶賛された、まだ一年生の晶子さん、光っていますね。

 9月記念句会より、定例句会を隔月から毎月開催することになりました。句会報告の掲載も毎月となります。お楽しみ下さい。

主宰特選4句:
    傷跡の深き幹なり松手入            晶子
    地謡の一息の間や蚯蚓鳴く          しろう
    岩分けて走る水掬ひ秋確かむ         和代
    流れ込む目覚めの風や秋の風        弓人

主宰詠句:
    もの願ふこともなけれど流れ星

倦鳥主宰講評:
 最近の、晶子さんの躍進振りは素晴らしい。今回の句、松は秋に新葉が成長するので残った古い葉を取り払い、余分の芽を剪りすてる。この「松手入」なる季語には人生のを重ねやすい。しかもその松の幹に深い傷跡を発見した。おそらく誰もが目にしていた事実でしょうが、それを見つけたのは矢張り晶子さんの観察眼のなせる業でお手柄と言わねばなりません。晶子さんの句はスパッと景を切り取る直観力、五七五の揺るぎない定型感覚、そして作品の中に人生のペーソスを無理なく盛り込む文学的センスが特徴である。この辺は大いに見習うべき点でしょうか。

 博志さんのご健闘も慶賀の至りであります。「ちりぬるをわか」あたり10年選手も舌を巻くであろう。ますますのご研鑽を。

 和代さん。「岩分けて」清新、お好きな字余り今回も「走る水掬ひ」も個性となりつつある。微妙な措辞も良いですね。個性あるものの見方を大切に。

 黄雀さん。「秋講座」の会釈の哀愁。携帯電話の稚気。

 雅子さん。ビオロン、ベルレーヌ張りの茶目っ気、成功しましたね。

 西風さんの句風は、おうようでのびやかそれにユーモラスな点ですが、今回やや個性が出せませんでした。命名の件も少し気になったのでは。

 冬草さんの「ゆうらりと風船の恋」メルヘンチックな表現、これを生かすことも大切でしょう。

 しろうさん。安定した実力に脱帽です。おき火となった大文字を捉えたのはさすがです。 

 智昭さん、「猫一匹」非常に雰囲気が出ていますが「悠々」はいま少し仔細な表現を。 

 弓人さん、「流れ込む風」なかなか渋い。秋風の本意に迫っています。

 総じてみなさん、もっともっと遊びましょう。

   お知らせ:
   11月句会の投句締切日は24日、当番幹事しろうさん宛です。
   定例句会は、30日(金)17:30〜、新宿「すみれ亭」。
                                 文責:幹事弓人

Oct. 24, 2007

  第6回東京38会スケッチ部会報告
 
 10月6日(土)、秋らしいすがすがしい空気の中、静かな皇居附近へスケッチに出かけました。 都営新宿線九段下6番出口に総勢10名が集合。

 清水門をかこんで遠景、中景、近景と各自思い思いの場所で構図のとり方に工夫して開始。

 午後はコナラ、クヌギ林を通り抜けて、二の丸日本庭園に移動。2〜4点の作品が完成しました。

 合評会は、東京国立近代美術館前の”アクア”にて実施。土曜日で少し混雑していましたが、会場の好意で中央に陣どって、それぞれの自信作を披露しました。

 色調に渋みを増した方、もう少し大きなサイズに挑戦しようと考えている方、次回への意欲十分で帰路につきました。歩行距離 6,500歩。
                (記) 飯田禎彦

  下の画像をクリックして大きな写真をお楽しみください (写真提供:久良木京子様)

Oct. 24, 2007

  すみれ亭句会、「番外安曇野吟行特集」
 
 9月17日、18日の38会「美ケ原高原と安曇野の秋を楽しむ会」に参加した句会員8名の吟行特集を、倦鳥主宰にお願いいたしましたので、報告いたします。

 高原への道のりが霧に見舞われ視界が無くなったり、翌朝の日の出と共に視界が開け雄大なアルプスを展望したり、と高原のお天気を楽しんだ後、皆さん一路下界の安曇野へ向かいました。その折々の詠句特集です。名作も生まれました。

 倦鳥主宰の吟行の心得、有難うございます。

主宰特選:  アルプスの裾を彩る稲筵       晶子
   
入選:  ブロンズの童女の髪の秋あかね      しろう
        
         霧の日の何も見えぬぞ面白き    弓人
         
  標高200Mの美ケ原のご来光        
         天上はかくもあろうか朝霧晴る    和代

倦鳥主宰講評
 晶子さん、素晴らしい作品になりました。大景を要領よく切り取り、何より色彩が印象的。
 紺碧の空、黄金色の稲筵、時節であればアルプスの雪の白までが想像されます。
 和代さん、ご来光を下界から仰ぎつつ天上もかくあらんとの想像の広がりが何ともいえません。筆舌に尽くし難いということでしょうか。
 弓人さん、「面白き」がすこぶる効果的で面白い。まさに五里夢中。何も見えないこともまた楽しいということの見本ですね。
 しろうさん、少し斜に構え、こじんまりとまとめましたね。このような場合は「○○にて」などと前書きをいれた方がいいかもしれません。
 総じて旅吟の場合、意気込みすぎて風物に「近すぎ」か、逆に「離れすぎ」て腰が引ける、対象をできるだけ多く盛り込みたいがためです。対象への程よい距離を保つ。近づくなら、しろうさんのように少女の髪目まで見えるほど徹底的に接近する。絵画に「絵になる景色」があるのと同様、旅吟の場合にも「俳句になる景色」があるような気がします。
 要はご自分の足でそのポジションを確保することが大切です。

                  文責・幹事弓人

Oct. 12, 2007

  すみれ亭9月記念句会報告(25)
 
 9月28日(金)、早くも5年目の記念句会となりました。欠席1名、出席者11名と大盛会。

 旧東海道の品川宿に懐旧の情緒をもとめ、会場を探してはみたのですが適当なのが見当たらず、せめて江戸前の天麩羅をと、句会会場はJR品川駅港南口の「つな八」。

 今回は趣向を凝らし、「昼の部」日の出桟橋から水上バスで品川水族館を楽しむ:「夜の部」記念句会の二部構成とし、残暑真夏日の猛暑の中を8名が、水上の旅と水族館を楽しみました。水族館での句を見事ものにし主宰特選獲得の猛者も1名。

 5時30分、参加者全員が「つな八」に集合。ビールジョッキを片手に喉を潤し、天麩羅を楽しみながら、句会開始。選句のあとの表彰式では、入賞者も惜しくも選に漏れた者も全員、倦鳥主宰ご寄贈の豪華賞品を手にご満悦。残念ながらお1人欠席でしたが、久々の記念撮影。論壇風発、会場は時間制限無しと夜更けまで、楽しい記念句会でした。

倦鳥主宰講評:
 最近の、会員の皆さんの技量は躍進著しく、他の句会にも例を見ないほどです。

 まず特選四句。「ぴかぴかの」の晶子さん。スナップショットの鋭さに感服いたします。上五・中七の自由を感じさせる情景描写と下五の現実感、鬱屈感が対象的で鰯の同情を呼ぶ仕立てが秀逸。どうかこの調子で続けてください。

 「恋人岬」の智昭さん。説得力ある名のある現場を選択した手柄です。戯れているのは、この際問いますまい。「秋暑し」利いています。

 「草刈りて」の黄雀さん。たくさんの恋人、夫婦、親子のドラマの舞台になったであろう公園の夏。ドラマもいよいよ終幕ちかく、事務的に草が刈られて場面の転換。寡黙な句ですが多くのことを語ってくれ、俳句とは本来寡黙なものです。

 「はなやかに」の悠紀子さん。月見の宴は一見にぎやかですが、思い出されるのは亡きご主人の面影。明るい月と対象的に想いは深いと思います。

 搭蜥イはずんば『舌頭に千転せよ』 耳で聞いて一度で判る句が佳い句だといつも申し上げております。一句なりましたら、幾度も読んで句調を整えて下さい。必ずなめらかな調べになるポイントがあるはずです。字面のことはそれからです。

主宰特選句

ぴかぴかの鰯回遊筒の中 晶子
たはむれて恋人岬秋暑し 智昭
草刈りて公園の夏終りけり 黄雀
はなやかに祝ふ長月夫映る 悠紀子

主宰詠
   断面は漢字のごときキャベツかな

今年の句会予定:

10月定例句会 10月26日(金) 17:30〜  新宿「すみれ亭」 
11月  〃 11月30日(金)   〃    〃 
12月  〃 12月21日(金)   〃    〃 

 10月句会3句投稿締切日は20日(土)、和代さんまで。
 安曇野吟行投句は、倦鳥主宰まで。
           文責・幹事弓人

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Oct. 02, 2007

  安曇野・美ヶ原の秋を楽しむ会
      38会食べ歩き会 久保木雅子
 
 台風一過の9月17日から19日に、「安曇野・美ヶ原の秋を楽しむ会」と称する旅行が行われた。前回の「食べ歩き会」の折に安曇野在住の林諭佐子さんからのご提案で実現したもので、関連の強い「ウォーキング」や「スケッチ」など他の部にも呼びかけて合同開催にしてはどうかと範囲が広がり、38会結成以来の29名もの大多数の旅行になった。

 1日目の17日は10時30分頃に松本駅に集合し、午後3時まで自由時間。湿気は少ないが真夏のような暑さの中を市街を散策しながら松本城へ行く。天守閣へ登ったり、スケッチをしたりと各自自由に過ごし、松本駅発午後3時10分のホテル送迎バスで夕方4時30分頃に2034mの頂上に建つ雲上のホテルといわれる「王ケ頭ホテル」に着く。山頂は霧に包まれていて視界ゼロ。7時の夕食までに全員が揃い、盛大なパーティが開かれた。

 翌朝は霧が晴れ、期待通りの景観が見られた。日の出は5時30分。6時にホテルのバスツアーがあり、展望の良い「王ケ鼻」から日本アルプスの大パノラマを満喫することができた。安曇野へ向かうこの日は2つのグループに分かれて行動する。「スケッチ組」は8時30分にホテルを出発し、穂高辺りで描いた後、大王わさび農場も訪れる。「大王わさび農場組」は10時に出発し、大王わさび農場やスイス村へ行く。1泊組は夕方穂高駅または松本駅から帰途につく。2泊組の9名は安曇野・松本平を一望出来るホテル「ファインビュー室山」で宿泊する。

 3日目は9時30分にホテルを出発し、安曇野の田園風景を楽しみながら、「ちひろ美術館」、「碌山美術館」を見学して、午後2時に松本駅で解散した。

 ご案内の林さんはじめ、幹事の皆さまの綿密な企画と準備により、参加者全員が大いに初秋の信州を楽しみ、語らい、親交を深めることができた素晴らしい旅であった。

  (写真提供:池田正治氏)

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  38スケッチ部会報告「安曇野近郊番外編」
 
 9月18日(火)午前8:30「王ヶ頭ホテル」出発。車に分乗し、総勢12名は高原のすがすがしい風の中一路池田町立美術館のある丘陵を目指しました。

 安曇野を眼下に眺め、広々とした北アルプスの山々を正面に見るスポットに到着。それぞれ思い思いの構図に挑戦、雲間にヌッとそびえ立つ峰を見てあわてて描き込んだり、色彩がうまくバランスしてリズムのある作品に仕上がったり、スッキリとした空気がうれしい味方になってくれました。

 午後遅く「大王わさび農場」に移動。山葵をどっさり買って明日のお刺身を夢みながら杉本市内に戻りました。

 今回は色彩を楽しんでいただく為に、透明水彩絵具のチューブを二,三本追加して頂きました。パーマネントグリーン、ビリージャンチント、イエローオーカーとコンポーズブルーです。

 合評会の皆様の笑顔をご覧ください。
                          記  飯田禎彦
 
  (写真提供:池田正治氏、飯田禎彦氏)

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Aug. 11, 2007

  すみれ亭句会 24回句会報告
 
 7月例会を、”リニューアルすみれ亭句会”と銘打ち、27日にふるさとに戻っての新宿野村ビル4F味の里「すみれ亭」で開催しました。

 この一年余りは、同窓加藤先輩経営の四ツ谷駅近くの喫茶「吉香」にお世話になっておりましたが、日中は都合がつかず欠席の会員も居られて、また、夜の句会に戻りました。

 これを機会に、句会の合理化も図り、事前投句など句会当日の手数を簡素化し、倦鳥主宰の講評の時間や、会員の質問、意見発表の時間を多くとるようにしました。結果、なかなか好評でリニューアル句会の成功第一回目でした。
8月はお休みにして、9月は記念句会、10月以降は俳話会を吸収して定例句会を毎月開催することになりました。

毎月第4金曜日、17:30〜 新宿「すみれ亭」。
満5周年となる来年の記念句会には、句集も発行する企画も持ち上がっています。
[倦鳥主宰講評]
「神宮の」。 「夏つき破る」という意想外の表現に感心いたしました。生きる上での真摯で若いエネルギーが感じられます。
「泥炭地の」。 実景をよく見て、堅実な海外詠ができました。
「桜鱒」。 楽しいですね。たくさん届いたので、二度に三度に分けて西京漬けにいたしましたと、言葉少なに語られているところが佳いのです。俳句的省略が利いていると言えます。 
今月も豊作で、講師冥利に尽きる思いです。
主宰特選三句
神宮の夏つきやぶる応援歌 俊夫改め黄雀
泥炭地のたんぽぽの丘川黒く 晶子
桜鱒西京漬けに二度三度 雅子
主宰詠
父の日の日記一行にて終わる

次回は、9月28日(金)記念句会 17:30〜 「つな八」品川インターシティ店 

                     文責・幹事弓人

 
同志社「東京38会」活動予定 (H18.4月〜H19.3月)
開催日 部会 場所 申込締切 担当世話役 TEL/FAX
4月1日(土) スケッチ会 鎌倉 2006/3/25 飯田禎彦 03-3443-3786
池上藤則 0276-74-9839
4月5日(水) ウオーキング 港北ニュータウン 2006/3/29 越智恭弘 045-544-0427
東満弘 048-623-3092
4月11日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
4月25日(火) 38懇話会C 同志社大学東京オフィス 2006/4/10 奥山博司 043-253-0460
    講師 丸山俊夫「古代文明との出会い」
中川英男「楽しかったスペインでの年金生活」
5月2日(火) すみれ亭句会 四ツ谷「吉香」 窪川和雄 045-865-6061
5月17日(水) ゴルフコンペF 森林公園ゴルフ倶楽部 2006/4/25 奥山博司 043-253-0460
6月3日(土) 初夏の集い ロイヤルパークホテル水天宮 校友会東京支部
6月6日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
6月8日(木) 食べ歩き会 国立の「ギャラリーレストラン・北川 黒田満紀子 042-323-9309
7月4日(火) すみれ亭句会 四ツ谷「吉香」 窪川和雄 045-865-6061
8月1日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
8月 長岡花火ツアー 1泊2日 窪川和雄 045-865-6061
9月5日(火) すみれ亭句会 四ツ谷「吉香」 窪川和雄 045-865-6061
10月3日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
10月 ゴルフコンペG 奥山博司 043-253-0460
10月 ウオーキングと食べ歩き合同会 東満弘 048-623-3092
黒田満紀子 042-323-9309
11月7日(火) すみれ亭句会 四ツ谷「吉香」 窪川和雄 045-865-6061
11月 スケッチの会 飯田禎彦 03-3443-3786
池上藤則 0276-74-9839
11月 38懇話会 同志社大学東京オフィス 奥山博司 043-253-0460
12月5日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
1月 すみれ亭句会 窪川和雄 045-865-6061
1月〜2月 スキー会 佐藤京子 03-3700-9366
2月6日(火) 俳話会(勉強会) 四ツ谷「吉香」 丸山俊夫 045-304-0783
3月8日(木) 第5回総会 霞ヶ関「東京會舘」 窪川和雄 045-865-6061
3月 すみれ亭句会 窪川和雄 045-865-6061